おしゃべり人形に話しかけるくせで認知症が予防できる

おしゃべり人形に話しかけるくせで認知症が予防できる

玩具というと、以前は乳幼児向けのアイテムのように思われていました。ところが昨今では大人向けの玩具もたくさん開発をされており、実際に高い需要を得られるものとなっています。そのひとつが「おしゃべり人形」で、2010年に大手メーカーから販売をされました。簡単に「おしゃべり人形」の魅力を述べると、高齢者の誰もが罹患する可能性のある認知症を防ぐ効果に期待が持てるものです。認知症はフレイルという老人性うつ病が原因で発症をするもので、一人暮らしで家の中に話し相手がいない方ほど罹患をする割合が増加をしています。おしゃべり人形は3歳児のお子さんの姿をしている人形で、会話を交わすことが可能です。毎日リビングなどにおしゃべり人形をおいて、朝起きたらおはようといったり、眠るときにおやすみというくせをつけることで認知機能の低下を予防することができます。1体5000円程度とお安く、いろんなスタイルの人形を買い求められます。

認知症には会話が大切で、おしゃべり人形はその相手として適切

人は、会話することでストレスを軽減しています。認知症の症状を悪化させないためにも会話は大切ですが、症状が進むことで人との会話が成立せず、ますますコミュニケーションの機会が減るという悪循環に陥ります。 ドールセラピーはおしゃべり人形などを使う、ダイバージョナルセラピーの1つです。これは個人の自分らしく生きたいという願望の実現を目指して行う援助で、特定のプロセスに従いながら各個人の楽しみやライフスタイルを維持できるようにします。認知症の人の感情に働きかける全人的なアプローチです。 おしゃべり人形を使うと脳の活性化につながり、寂しさも紛らわせることができます。実際に直接的な認知障害とは言えない、不安や徘徊などの周辺症状が改善されたという事例もあります。 おしゃべり人形との会話は人との会話の練習になり、人形がきっかけとなって人とのコミュニケーションの機会が増えることもあります。ペットが飼えなくても、人形を世話することで患者の心が落ち着き、不安が解消されます。